MCIに多く見られる心境が不安・イライラする・落ち込みの三大症状と言われる。
うつ病の初期症状と間違えやすいので診断も難しく、ついMCI
を見逃してします。現在診断には質問による認知機能検査、脳萎縮の画像CT検査、アミロイドβの蓄積具合を見る脳脊髄検査があるが検査によって必ずしも異常と診断できないところが難しい。
たとえばCT
上は異常なしであるが、実際には記憶障害が本人は心当たりがあるというケースはたびたび見られる。
診断と実際の症状が一致しないという事だ。しかも癌のように死ぬ病気ではないのですから安易に経過観察と称して考えられてしまいます。
私もオンライン会議にどうして入るかわからないことがあるとヘルプを求める。
言葉が出てこないことで有名なのが昭和の落語の名人桂文楽師匠である。
正確な言葉を全く間違えないでしゃべるスタイルであったから、ご本人は相当、応えたのであろう、すぐに観客に向かって「申し訳ございません。もう一度勉強しなおしてきます」と言って二度と高座にあがることはなかったとそのまま引退してしまったという逸話がある。よほど言葉が出なかったことが悔しいというかショックだったのではないでしょうか。
きっとMCI
でなかったろうか。今では知る由もない。まだ「ボケ」と呼んでいたころの話である。
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