優良な介護施設にはある一定の共通な現象がみられます。それは、職員定着率をみることで、いかにその職場環境が良いかが分かります。

職員処遇加算と言う報酬がありますが、その加算のメリットを最大限職員の教育にキャリアパスの有効活用にされているところも優良です。

しかし、残念ながら、現場が人員不足で教育に時間をあてている暇がないのが現状。

ぎりぎりの定員でシフトを組んでいるため、少しでも事態が急変すると、そのしわ寄せが残った職員にふりかかります。

研修に行く予定であっても、間際になって幻に消えてしまうこともあり、ある職員に聞いた中には、夜勤が10日以上あった月もあったといいます。

これでは、ご本人の健康状態も時間の問題と思われ、いずれ職場を去る時が近いことを予想せざるを得ません。

介護施設の閉鎖理由に挙げられる人出不足。閉鎖に追い込まれるような施設は周りからもいい評判を聞かず、それは利用者ばかりでなく、介護スタッフにも悪いうわさが拡がるからです。

介護業界の人出不足、予算不足、サービス不足の常態化。

また、異業種参入も多いこの業界には、経営効率優先で介護への取り組みに理念が欠けている業者も多い。

人を扱う仕事であるがゆえに、自ら、人を大切にしないつけは劣悪な環境からいずれ閉鎖の憂き目にあってしまう。

介護社会に明るい未来が見通せるよう、介護業界の体質改善が求められるところです。

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