高齢者福祉実践・研究大会
アクティブ福祉イン東京
「ケアの底力を見せます」このスローガンに興味が湧き、大会を視察した。
手前味噌ながら結論を言えば、小生の「介護アロマ」のケアが底力を発揮すると確信した。
なかでも東京家政大学の西口守先生の「認知症高齢者と暮らして考えること」という講演では
幾つもの示唆に富んだメッセージを参加者に投げかけていた。
なかでも安心できる場所には、安心できる匂いがあるという。
帰宅できない迷う人(いわゆる徘徊)にとって、帰宅する決め手は、最後は感覚的な匂いという安心感がポイントだという。
郷愁を覚える感覚的なセンス「匂い」がする。その匂いこそ我が家である。
住み慣れた家から施設に移る不安は馴染みのない空間的な匂いであることが想像される。
日本三大美林の秋田杉・青森のヒバ・木曽のひのきを代表する日本の地域にはなじみの樹木がある。新建材の今のうちは木材そのものが合板で香りがなく無味乾燥だ。あじけない。
コンクリート建材のビルを同じで無味無臭。
施設入所や住み慣れた田舎を離れ都会に出てきた高齢者の認知が進むのは案外、馴染みの住居の匂いの郷愁がそうさせているのかもしれない。