音楽療法の講師の方とひょんなことから出会った。
嗅覚療法を実施している小生も聴覚は関心がなかったわけではなかった。
しかし、彼女のブログを見てふとアロマテラピーとのコラボを思い立った。
つまり聴覚と嗅覚は隣り合わせの感覚療法で前回の「共感覚」という観点からも
今度機会があったらアロマテラピーに音楽療法を取り入れてみようと思う。
瞑想のピアニストと言われるウォン・ウィンツァン童謡VOL2
唯一違いがあるのは、音楽は主体的に行動を起こすことができるという点だ。
例えば楽器を自ら弾いて他の楽器と共鳴し、自らの心にカンフル剤を打つというような刺激効果が期待できる。
それに対して嗅覚療法には受動的な療法であり、香りで行動を変容することができるがあくまでも間接的である。
私の介護アロマ講座では癒しの手の実習時は、日本の童謡を会場に流すことにしている。
実に高齢者の情景描写を再現するためには、耳からの情報は理性に働く言葉と違って右脳を刺激する情緒の道具として働きかける。
ちなみに「ふるさと」と「海」は実技を始めるオープニングの音楽として使っている。
バックグランドに音楽を流すことによって、手による温かな触覚刺激が増幅される。
臨終時には最後まで残るのは聴覚だと医学的にも証明されている。
その時こそ、触れて香らせて耳に懐かしいサウンドの音を流すことが在宅看取りの真骨頂ではないかと確信する。