臨床宗教師の職業があることを知ったのは、南杏子先生のデビュー作「サイレントブレス」の第一話であった。この作品ですっかり南杏子ファンになってしまった。
強烈な印象に残ったのは、どれもスリラー物のようにぞくぞくする展開が推理小説好きの私を虜にした。
その小説の中では病院の出入りする怪しげな男として登場する。入院患者に何やら交渉している風にも見えた。末期がんで入院中のか弱き40代の女性の元に、髪を剃って黒い革ジャンを着て定期的に訪問すれば怪しい男と思われても仕方あるまい。
そんな彼の正体が臨床宗教師というまだ世の中には職業として認められていないような存在であった。
そもそも東日本震災をきっかけに医療現場や被災地などで心のケアをすることを目的に東北大学で養成講座を始めた。医療や科学では答えが出せない生と死に関する問いを傾聴活動を通じて宗教者が新しい社会貢献に目覚めた。
決して布教活動を目的としない臨床宗教師の立場は宗教と医療と地域が互いに助け合ってケアする仕組みである。
そんな臨床宗教師を受け入れる肝心な医療施設がないそうである。医療はどこまでもアロマはじめ自然療法や新しい臨床宗教師の登場を望んでいないという現実が残念でたまらない。国民一人一人が医療側に惑わされないよう、自分の命を守るべき術を日頃から探るべきである。医療のお任せの時代は今や過去のものである。
◆アロママッサージ(時にはレクリエーション)を通じて癒しを地域のイベントや高齢者施設や障碍者施設にお届けするボランティア活動している社団の活動にご興味ある方に(高齢者へのハンドマッサージの実習も行います
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