秋の夜空にまるで幽玄漂う浮かび上がった東京タワーの足元の浄土真宗のお寺の本堂で香道が行われた。
ずいぶん昔、志乃流の香道の聞香の経験はあるものの、やや緊張気味に境内の足を踏み入れた。
アロマテラピーで精油の香りに慣れ親しんでいる我が鼻も、香木の静謐な香りには精油にはない深遠さをを感じる。
平安時代には貴族が嗜んだという香道。
室町時代には武将が戦いに出る直前に鎧兜にも香を焚き染めて戦場に向かったという。
香道はあるゆる場面で感情のコントロールを目的に脈脈と受け継がれたと思われる。
同じ樹木でもサンダルウッドの香りとは似て非なるもので違う。
その奥行きの深さというか仄かな中に気持ちが高揚にも鎮静にも複雑にコントロールされてくるのが香木の特徴と思う。
得も言われぬ非日常的その香りには普段忙しく現場での身も心もいやすのに、精油に変えて香木を焚くのもいいかもしれない。
まずは香木でなく練り香ならネットでも手に入りやすいので、一度お試しあれ。
きっと平安貴族の優雅な世界へと飛翔し、怒りの暴発は自ずと消え去っていくことでしょう。
真ん中が香道お家流の上村先生。
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新潟県上越市の五十嵐郁代です。
私が住む上越市は、上杉謙信の地
また、高田城下には
榊原家ゆかりの榊原神社があり
そこで榊原家直々の香道が
行なわれています。
一時より
学び人が減ってしまいましたが
今でも月一度の会が開催されており
私も参加しています。
精油の香りとはまた違う香りの素晴らしさを感じています。