高山植物

在宅訪問マッサージの平時仕事をしていると、各家での中の様子はさまざまである。

生活が自ずと見えてくる。

生活の荒れぐらいつまりゴミ屋敷のように散らかっている家、きちんと整理整頓がされている家、さまざまであるが、どうも心身の健康状態を反映していると思う節がある。

捨てられない症候群(ためこみ症と言うらしい)は集めたものが部屋に散乱して床がみえないくらいなのに物を捨てられない。

何となく臭いが漂ってくる。アロマとは全く別次元での悪臭である。

しかしご本人様はそんな悪臭を物ともせずに臭い慣れしてしまっているせいか、ごく普通に暮らしている。部屋に入った途端に私などマスクをしないといられないくらい酷い臭いなのに。

香りはすぐに慣れてしまうというが嗅覚疲労もここまで来ると誰も寄り付かない。

とくにペットのいる家はかなわない。

ためこみは心の空白を埋める行為なのかもしれないと言われている。

まずはこの室内の悪臭をマスキングしたいと思っている。

kouzann

 

ところで先週、台風7号が関東地方を夜中に接近した。

案の条、夜10時ぐらいに予約電話が入った。

こういう嵐の夜は不安が募って高齢者一人暮らしを精神的に脅かすものだと予約が入ることを常に頭に入れて行動をする心がけをしている。

傘も役に立たず雨合羽を身にまとい、深夜の訪問に自転車で向かった。こんな時の訪問マッサージは見守りに過ぎない。

その不安を少しでも和らげようと精神的に落ち着くアロマを香らせた。

次に心の空白を思い出のいい香りでその人の輝かしく人生を再現することができないであろうかと画策している。

成功の暁にはまたレポートしようと思って当面チャンスを狙って毎月、訪問し続けたいと思う。

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