蘭奢待(らんじゃたい)という名香をご存知でしょうか?正倉院(古くは東大寺に保管)に奉納保管されている最高の香木と言われ、銀閣寺を建てた8代将軍足利義政はじめ織田信長、明治天皇という当時の権力者が揃って蘭奢待(宝物名を黄熟香という)を焚いたという伝説的な名香である。分析によれば伽羅系の香り(杏仁の匂いに似ている)だというがその味わい深さはなんとも例えようがない。最近では東日本震災の平安を祈って蘭奢待を焚いたということであるが、そうそう簡単に香道でも嗅げる匂いではないのだ。そもそも香木は「(六国)五味」と言って61種の多香である。五味は5つの味覚 であり、香りにも通じる。そして酸(さん)・苦(く)・甘(かん)・辛(しん)・鹹(かん)に例えられる。味覚と違って、香りは目に見える世界ではないので、その匂いの言語化は難しい。五味は文字通り舌で感じる味だけではないのです。 香り分析によれば、クマリン・アセトアニソール・アニスアセトリーゼなど代表的な香り成分と同時に多彩なお香りが複雑に絡み合っている。

東洋医学の診断法に望聞問切という4つの診断方法があるが、患者から発する体臭から診断するのを聞(もん)と言い、そもそも香木を焚いてその香りを嗅ぐことを聞香(もんこう)というが香り当てクイズのような貴族の遊びがある。私も以前体験したことがあるがなかなか当てられない、本格的になると歌を一句詠まなければいけないからかなり教養も必要とするので庶民のたしなみではなくあくまでも上流階級のたしなみである。今流行のアロマテラピーが庶民のものが簡単に体験できるものとは断然違う。今は西洋のアロマテラピーが庶民にもポピュラーになって大衆が手軽にできる癒しの手段となっている。介護の分野にもぜひ庶民にも気軽にアロマテラピーを採り入れて苦しい介護をせいぜい楽しんでほしいのものです。

◆アロママッサージ(時にはレクリエーション)を通じて癒しを地域のイベントや高齢者施設や障碍者施設にお届けするボランティア活動している社団の活動にご興味ある方に(高齢者へのハンドマッサージの実習も行います

一般社団法人日本アロマレクリエーション協会、只今会員募集中

いよいよ介護アロマ講座も来月からオンライン化となります。

詳しいことはでご紹介します。オンライン講座で気持ちよく介護をするために介護アロマを日常の高齢社会に生かしてください。