「レカネマブ」(エーザイ)が年内に承認が下りそうである、従来の認知症薬と違って原因物質のβ―アミロイドの除去により神経細胞の死滅を防ぐという画期的な薬と言われている。
しかし問題は適応範囲が極めて小さいことだ。700万(2025年の推計)のうち、投与対象者は数万人(1%)に満たない、というのは投与対象が軽度の認知症かそれ以前のMCIということだ。一度破綻した神経細胞はレカネマブでも元には戻せない。したがって、完全に認知症克服する切り札にはまだまだ発展途上という段階の薬である。アメリカでは既に引き続き「ドナネマブ」という新薬が承認申請するそうだが、同じ類であることは間違いない。
しかも、副作用が微小出血17%、脳浮腫13%が報告されている。これから決まる薬価も超高額になる予定である。高額医療費制度があるにしても患者負担になることは間違いないし、税金から出すわけだから国民的負担にもなる。どうしてこういう抜本的対策がないときに代替療法の出番が提示できないもどかしさを感じる。
ひとえにアロマテラピーの精油が薬価収載品目でない保険適応外であるということに尽きるのだが。そして何かというとエビデンスがないという理由で相変わらず現在の医療の中では正式に認められていない。だからこそ我々が保健医療の限界に目覚め、信じる療法を行うしかない。いつまでも医療の言いなりになれば、負の連鎖からは逃れられない。
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