五島列島の最北端小値賀島（おじかしま）のさらに離島である「大島」にただ一人だけ住む。その離島でシングルライフを楽しむ団塊の世代が先日ＮＨＫの取材を受け番組で見た。認知症とは無縁の孤独を味方にして、何もかも自分でやらねばならない孤島でのお一人様の生活は認知症予防にもなっている。
海で囲まれて海の幸は豊富にあり、近場の漁に出る。わずかな畑地で食料を満たす自給自足の生活だ。しかし孤独は感じないという。大自然の中での生活をしていると人さえいれば孤独とは無縁というのはむしろ幻想だ。現実に大都会での密集した人の集まるところでの孤独が健康障害を訴えている。
孤独は生誕時と亡くなる時と必ず味わうのが必然であるのに、生きている時の孤独はその予行演習と言ってもいいのかもしれない。一人で産道を通ってきたのにすっかり忘れて一人で天に召されることを恐れてしいます。だから日本の葬式は悲しい雰囲気に包まれる。連れ添いがあの世に先に召されると悲しみに包み込まれてしまいます。夫婦でご一緒に棺桶にでも入るつもりなのか？
人生最後はシングルライフで孤独に免疫をつけて安楽に彼岸に渡ろうではありませんか？
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