介護アロマ講座の癒しの手の実技は、ウォンの童謡をバックに流して実技指導している。
その憧れのウォンのコンサートが偶然ネットで知った。
早速、夜はすっかり秋風が吹く大都会のど真ん中、紀尾井町のプライベートサロンの会場に出掛けた。
周りは立派な建物に蒼然とした重厚感がある佇まいの赤坂~永田町界隈。
会場には立派なsteinwayのピアノが贅沢に鎮座していた。
収容人数もウォンの好みの少数席に親近感を覚え、彼のトークがまたゆるくていい。癒し音楽の牽引者だけのことはある。
春と秋が多忙な職業。せいぜい夏は日本酒三昧の日々にうつつを抜かし、座禅や瞑想したり、ニューエイジ系のセッションに出たりと気ままに過ごしたという。
ウォンの日常が描き出され、トークで聴衆を惹きつける。
演奏直前、腱板に手を置く前に儀式に似た瞑想しているような仕草そのものが癒しワールドであった。
途中からゲストにギターの遠藤晶美(エンジーとウォンは気さくに呼んでいた)如何にも元ロックギタリストっぽい雰囲気がわずかに漂っていた。
このギターのコラボがまたよかったので帰りにCDにサインしてもらった。
中に「Our Loving Hands」とタイトルが如何にも「癒しの手」を感じさせて気に入った。
もちろんウォンのCDもアルバムタイトルが何と「Fragrance」と私の介護アロマのテーマにはぴったりであった。
同世代のおじさん同士さすがにツーショットは絵にならないのでやめて、サイン後、私の買ったCDを持って本人を撮影した。
童謡は赤とんぼ。そしてしんみり日本の秋を演奏した後は、何とエリッククラプトンのチェンジ・ザ・ワールドでギンギンなロックの派手な音響が鳴り響いた。今こそ癒しですが元ロッカーと自称していた。
年月を経て今に至ったことを回想しながら、最後のアンコールはウォンお得意のインプロビゼーションで幕を閉じた。