2019年は、年明けから長らく冬眠し、読書に映画にと趣味に興じた無駄な時間を過ごす経験によって、瞬時、切に生きることの大切さを痛感しました。
残された人生を大切に足元をしっかり踏みしめて、歩を進めたいと思います。
この休みの間に死生観が据えられてきました。この死生観というものは、日本人にとっては、最も縁遠い苦手な分野とされています。
生を尊び、死を疎んじて、死を避けて、生は永遠である。
その幻想に終止符を打ち、現実を直視しなければならないように思います。
現在の医療は救命救急が重要で、命を一分一秒たりとも延命を最優先するのを医療の使命と心得ている。その延命は、2日前の心肺蘇生法の講習会でも確認しました。
肋骨を折ることも厭わない。肋骨は再生できるが、命は再生できないと、講師は心臓マッサージやAED必要性を市民にしきりに訴えていました。
とにかく、生きていることが医療の究極の課題であり、したがって生活を支える介護とは連携しようと思っても連携のしようがない。
昨年、新元号「令和」が発表されました。
平成は、大災害の連続であったことから穏やかに和の時代に願いを込めて「令和」となったそうですが、人間のこれまでの自己中心的な開発を止めない限り、人災天災を問わず、令和の時代も続くのではないか、そして、介護福祉の分野も令和に突入して変わるのでしょうか?
制度改革に期待できないなら、せめて、人々の心の意識改革ができないものか。
心臓マッサージの緊急時も大切ですが、私が提唱する介護アロマは、まさに平常時のケアに不可欠なものです。
医療と介護アロマは分野が違い補足し合う関係であって、適材適所で統合医療を確立すべきではないかと思います。
そして、在宅看取りを国民一人一人ができること目指し、事前準備する啓蒙教育に、私自身は最も優先すべき課題と思って、これからも邁進したい。