NHKで京都西陣で在宅訪問医をしていた93歳の早川一光氏のドキュメントが放映された。
1950年来、自分が推し進めてきた出っ張り医療や踏み込み看護。
畳の上で死ぬ在宅死が果たして天国か地獄かを今、自分が逆の立場となって自問自答して苦悶している姿が印象的であった。
苦しみを受容するか拒否するかを現役の担当主治医に選択を迫られた早川氏も選択しかねるのだった。選択しないと在宅看取りは成立しない。
そして在宅ばやりが現在の風潮にあって、早川氏は自分の歩み続けた在宅医療が間違ってはいなかったかと病苦に悩みながら、医師の役割を再度、追い求めていた。
医師は苦しみを除くことができるし、病気を治しはするが、心配や不安を拭い去ることはできない。と早川氏は言う。
そこには総合人間学が必要であり、丸ごと患者を受け入れる度量が試される。
早川氏がお風呂に入りたくない理由は、多発性骨髄腫につきものの貧血によるめまいがあり、お風呂での惨事を怖がっている。
それを何とか入れようと周りのスタッフは試みようとする。決して脳が喜ぶ反応がないのに入れようとして企てる。こういう時こそ私にとって脳を喜ばせるアイデアにトライしたい。
介護アロマでは、このような症例に対する対応能力も必要とされる。
1.足洗で気分を変える。
2.香りで矛先を脳を喜ばすことに集中させる。
3.まずはめまいを起こさなくて済む安全第一を考える。
足洗の発想は、利用者本人の不安を抱かせない心配りを優先したものだ。
介護アロマ講座では、その具体的な方法をデモンストレーションでご覧いただけます。