NHK人気健康番組「ためしてガッテン」で、あなたの体に眠るホルモン「からだを癒すチカラ」と題して触れる健康パワーが特集された。
最初の実験がフランスらしい。
街角で女の子から電話番号を如何にしたら聞けるか?を冒頭で紹介していた。
少々嘘っぽかったが手を触れながら電話番号を聞くとスムーズに相手が教えてくれるというものであった。触れるという行動変容がもたらす効用である。
日本で同じことをしたらセクハラ間違いなしであるが、触れる文化のあるフランスでは、日常的に触れることをコミュニケーションで実践しているので東西の文化の違いを痛感した。
触れる文化が極めて少ない日本人に私は現在「癒しの手」を介護の現場に広げようとして、全国津々浦々を行脚している。
スエーデン本場では触れるケアでオキシトシンというハッピーホルモンが分泌するというデータがあり、癌など痛みの強い患者にタッチケアを取り入れているという。
痛みばかりでなく、高血圧にも認知症にもタッチケアは効果があるという事である。
医療費が莫大な赤字の今日、タッチケアで医療の一端を担えば間違いなく節税にもなる。
私が番組の中で特に注目したのはタッチケアでは「不安」「ストレス」を抑える効果(唾液腺ホルモンでオキシトシン)も確認されているというレポートである。
マッサージの手を違って、このタッチケアなる「癒しの手」はマッサージテクニックを越えて、マインドを備えている方々がすべて持ち合わせているというのが今後の介護人材不足に、一般市民が身につければ介護力に力を貸すことでもある。
「介護に癒しの手を」と拙著にサインすることが夢が現実となって全国各地に広められるようこれを機に弾みをつけたい。