冒頭、講師が聴講者に挨拶をした時、大きな声でもう一度挨拶をとリクエストがあった。大きな声を出すことが認知症予防というのである。
1965年 9.1人
2012年 2.4人
2025 年 1.2人 以上、老年人口1人を支える生産人口の人数
◆認知症と介護について
老老介護59.7%(75歳以上33.1%)
認認介護10.4%
〇要介護になる原因
- 認知症18%
- 脳卒中16%
- 衰弱 13%
- 骨折・転倒
- 心臓病
- 癌は3%(癌は意外にも介護の原因としては上位ではない。そもそも癌の余命は短いのである)癌は二人に一人は癌。三人に一人は癌で死ぬ
〇周辺症状と中核症状
周辺症状(新しいことを覚えられない、時間や人の名前がわからない、物の名前がわからない、服の着方がわからない、計画は段取りがうまくできない)
以上は接し方や薬で進行を抑えられる
中核症状(不安・うつ、徘徊、幻覚・錯覚、異食、睡眠障害、せん妄、妄想、帰宅願望、介護拒否、失禁、弄便)
以上は解決方法がない
〇進行過程
- 発症期(これまで出来たことが出来なくなる、イライラ缶、疲れやすい、物をなくす)
- 初期(不安が強くなり、感情的になる、目的があやふやになる、金銭管理やできない、意欲が失せる
- 中期(失敗、困難なことが増え絶望、妄想徘徊が起きやすくなる、排泄食事入浴困難)
- 末期(感情が弱くなり、言動も少なくなる、コミュニケーションが難しくなる、ぼんやり過ごす時間が増える)<介護は楽になる>
〇認知症対応の仕方
- 何度も同じことを聞く➡私が覚えているから大丈夫Z*間違えたらどうしようという不安、迷惑をかけたくない
- 物盗まれの妄想➡一緒に探しましょう
- 相手の話が理解できない➡ゆっくりと2.3語の単語で伝える
- 幻覚➡対象に近づいて手で触れる、別のところに目を向けさせる
- 簡単に計算ができない➡止めさせない
- 徘徊(一人歩き)➡コンビニ・交番・GSなどの人々の力を借りる*本人は目的をもって行動している
- 弄便➡本人は便だと思っていない。しかりつけても逆効果
(ここまで来たら在宅では不可能)
以上、記憶は忘れるが感情は残る
認知症夏の徘徊涼やかに(虎杖)
Why?入浴を嫌がるのは➡入浴は疲れる
〇症状悪化のステップ
不安➡不快➡不信➡不穏/////安堵➡安心➡安着➡安穏
〇症状回復のステップ(介護者の心の動き)
- 戸惑い、否定
- 混乱、怒り、拒絶
- 割り切り、諦め(しようがないよね)
- 受容、許し
〇声掛けの5つのポイント
- 豊かな表情
- 目の高さを合わせる
- 身振り手ぶり
- 大げさな表現で
- ゆっくり話す
〇お勧めできない接し方
- 怒りで厳しい表情で睨めつける
- 大きな声で語気を強める
- 違うダメと否定
- 早口
〇認知症の危険因子
中年期<45~65歳>(肥満、高血圧、難聴)
高年期<65歳~>(喫煙、抑うつ、運動不足、社会的孤立)
*現代の医療は、難聴耳なりや肩こり腰痛は無力
85歳以上で認知症でないのは脅威
〇平均寿命と健康寿命
男性:72.2(81.6)女性75.4(87.8)
男性は9.4年女性は12.4年自立して生活できない
平均寿命と健康寿命をいかに縮めるかが今後の課題(介護予防の重要性と初期の手当て)
*適切な筋トレと過剰な医療は行わない
今日が一番若い。だから今日から介護予防を実行する。
「にもかかわらず笑うこと」で言葉で最後講演を締めくくった(次回続く)
◆アロママッサージ(時にはレクリエーション)を通じて癒しを地域のイベントや高齢者施設や障碍者施設にお届けするボランティア活動している社団の活動にご興味ある方に(高齢者へのハンドマッサージの実習も行います
一般社団法人日本アロマレクリエーション協会、只今会員募集中