文音(あやね)主演で草笛光子の「ばあちゃんロード」を横浜ニューテアトルで朝一番鑑賞してきた。

高島礼子との「おみおくり」出演にこのところ介護にまつわる映画の出演に今回も介護の話題作に期待していた。

実は以前ブログでご紹介した「八重子のハミング」でも出演していた。

文音という明るいキャラが誰からも愛されるからこそ介護映画にキャスティングされるのかと思った。

「おみおくり」も「ばあちゃんロード」偶然、富山県氷見市がロケ先であった。

富山湾の氷見市は海の向こうに立山連山が見渡せ、牧歌的な氷見線が暗い介護の映画になりがちな所を希望の光を差し、

救っているような気がする。

今回の草笛さんとの共演を文色自身が最も喜んで役を引き受けたという。

そんな中で介護アロマに関係するシーンをご紹介する。

ひとつは三浦貴大演じる亡くなったお父さんが入院先から無謀にも海に連れ出し、潮の香りが何よりの特効薬であると言ったシーンである。

漁業を営んでいたお父さんとって最後に脳裏を掠めたのは、海の男として毎日潮の香りを嗅いでいた元気な頃の自分であったことが誇りであり、息子へのせめてもの見せしめであった。

だから病弱な現実から昔の腕っぷしの強い漁師であることを男の友情として最後に元気の証しを見せつけたいという気持ちとなったのは潮の香りの嗅覚刺激であったと思う。

もう一つは骨折で施設に入所したおばあちゃんが自分の姿を孫である文音には見られたくない気持ちから外出もせずに悶々としていた時に、文音が車いすを押しながら外出に出向いたときのシーンであった。

百花繚乱の草花が香る中、ふと百合の花に顔を近づけていい匂いでと言わんばかりにうっとりした表情が何とも言えなかった。

女性は特に嗅覚の刺激が若返らせるのか、

香水が女性にとって永遠の若返り効果があるという化粧品会社のキャッチコピーもまんざら嘘ではないような気がした。

この二つのエピソードは男女の人生後半の生き方に如何に香りがアロマがポイントになるものだと

改めて介護アロマをもっと広めて人生の輝きを最後まで捨てることなく生きがいとなる事がこの映画の中で再認識した。

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