いよいよ4年に一回のスポーツの祭典。オリンピックが始まった。

猛暑続きの大都会に住む私にとって唯一、救いのオリンピック観戦が楽しみだ。

しかし、私の興味は金メダルの候補になるメジャーのスポーツでなく

殆ど前回の東京オリンピック大会の時も報道さえされないマイナーなスポーツ種目である。第一回のアテネオリンピックからあるにもかかわらず日本では注目されない。メダルには縁遠い種目でそもそも国民的スポーツではない。

そのマイナースポーツが「セーリング」という種目であるがボートと勘違いするほどセーリングは知られていない。ヨットだよ!と言ってはじめてあの帆をつけて走るやつねというぐらいの認識しかない。

今回の会場になるマルセイユは地中海のヨットの拠点になるビッグなマリーナがある。世界の金持ちの豪華なモータークルーザーが乱立しているが、オリンピックに出場する種目はディンギーと言って、モーターは一切ついてなく、自然の風を推進力にして味方につけ、海上を走る無動力のヨットに限られている。

体力(効率よくヨットを起こす体力)と技術(帆をはらます)と戦略(海面の自然からの読み)それにメダルレースまで10レース以上ある忍耐精神力など、あらゆることが要求される。

私のセーリング競技歴は4大学四年間だけであったが、それでもこのスポーツほど魅力的なスポーツはないと今でも思っているから、生の海面会場で観戦したいのであるが、江の島の会場でもそれは実現できなかった。

しかし、470級という学連に採用されている日本ではもっとも競技ヨットとして普及している種目が今、メダル目指して若きセーラーの男女(前回まで男女別種目であった)コンビに期待している。

470級ヨット帆走中

過去にセーリング種目では二回メダルを取っているが、選手層が厚くないのでメダル常連の欧米列強諸国みたいに続かない。

パリで日本セーラーが強国に一矢を報いてもらいたい。8月8日にメダルが確定する。