家族力が介護を支えるベースとなっていることを主張する新書

家族力

タイミングよく封切りした山田洋次監督の「家族はつらいよ」を早速、鑑賞した。

例の「男はつらいよ」の喜劇で、真逆な「東京物語」の出演者で、熟年離婚をテーマにドタバタ劇を演出する。

ここでも家族とはいいものだと根底に山田監督の意図がかすかに香ってくる。

さしずめ私たち夫婦は西村雅彦と夏川結衣の長男夫婦と言うところか?

親と同居した経験のない小生は四男坊。

よきにつけ悪しきにつけ介護とは身内の介護とは無縁の私が他人の家族の介護に関わるような仕事をするようになったのも因縁か。

とにかく超高齢社会に必要な在宅介護に今シフトしてきている現実に、家族力が最後は頼みであることをこの映画は見せつけられた。

家族はつらいよ

知り合いのセラピストがガン末期のお母さんのために、妹のために、寄り添い癒しの手を施している報告があった。

これこそシシリーサンダース女史の「not doing but being」であろう。

影の人間の存在「癒しの手」が、如何に不安を目の前にした人を安堵させ癒すか。

限られた時間の中で、逝く人に如何に寄り添うことが、共にする時間が、思い出深き語らいの場が、悔いなき時を共に過ごすことが一番の妙薬となろう。

思い出の香りとともに。

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